DESIGN SAMPLE / 自主制作

社内の知識を、
判断に使える仕組みへ。

社内資料を根拠付きで探せるAI検索を題材に、業務の要件からシステム構成、評価、運用までを設計しました。導入前に何を決め、どう確かめるかを、成果物の見本で紹介します。

要件整理AI・データ設計クラウド基盤評価・運用設計

01 / REQUIREMENTS

検索の先にある、
仕事を定義する。

想定するのは、業務手順書を探して回答する社内担当者。資料を探し、該当箇所を読み、回答の根拠を確認する一連の仕事を対象にします。

試作の範囲
対象は1部門・1つの権限区分とし、テキスト情報を含む承認済みPDFを最大100件扱います。回答には、元資料を確認できる出典を付けます。
利用する情報
資料の版、更新日、公開範囲を登録。試作では同じ閲覧権限の資料だけを扱います。
人の判断
回答の根拠を利用者が確認し、業務上の判断や社外への回答を行います。

02 / ARCHITECTURE

必要な情報を、
必要な相手へ。

質問への回答と、資料を更新する経路を分けて設計。権限の確認は、資料を検索・取得する段階に組み込みます。

社内資料検索の構成案 RAG / 検索結果を参照して回答する方式
利用する
  1. 01利用者・認証本人と利用範囲を確認
  2. 02検索・資料取得閲覧可能な資料に限定
  3. 03回答の生成取得した根拠を参照
  4. 04出典の確認資料名・版・該当箇所
更新する
  1. 承認済みの資料公開範囲と版を登録
  2. 取り込み・索引更新分割・検索用データ作成
  3. 更新結果の確認旧版の除外・削除を反映

共通の管理:アクセス権限 / 操作・エラーの記録 / 利用量と費用 / 評価用の質問

A

資料に答えがないとき

出典を示せない場合は回答を保留し、担当者への確認につなぎます。この動作も評価項目に含めます。

B

資料が更新されたとき

版を管理し、取り込み後に新旧の検索結果を点検。古い資料や削除済みの資料が残っていないかを確認します。

C

モデルを選ぶとき

社内データの扱い、必要な回答品質、応答時間、費用を比較。外部APIとローカルモデルから、条件に合う方式を選びます。

03 / EVALUATION

導入判断を、
感想だけで終わらせない。

実際の業務を想定した30問で試作を評価。次の配分をたたき台に、質問、正解の根拠、合格条件を事前に決めます。

評価計画の見本
質問・条件件数確認すること
資料に明確な答えがある12問内容が根拠と一致し、正しい資料・該当箇所に戻れる。
言い換え・複数資料の参照6問必要な情報を検索し、条件の違いを取り違えない。
答えがない・条件が曖昧6問回答を保留するか、追加の確認を求める。
更新・削除・アクセス制限6問旧版や削除した資料、閲覧できない情報を回答に含めない。

評価結果を残す、記録票のひな形。

質問ごとに期待する根拠と結果を記録します。下記は記入前の様式です。

評価記録票 / 記入前
質問ID種別期待する根拠判定出典応答時間費用
Q-01未記入未記入未記入未記入未記入未記入

これは評価計画の見本です。実際の試作では質問ごとの結果、出典、応答時間、利用費用を記録し、業務に使える範囲と改善点をまとめます。

04 / CLOUD & OPERATIONS

動かした後まで、
設計に含める。

クラウドに配置する場合は、入口、アプリ、データ、管理の境界を整理。お客様のアカウントで管理できる構成と引き継ぎを想定します。

入口HTTPS・認証

公開する通信を絞り、利用者を識別。

処理アプリ・検索・AI

秘密情報をコードから分離し、権限を限定。

データ資料・索引・記録

直接公開を避け、保存と削除の条件を決定。

引き継ぐ運用手順の見本

担当者、実施条件、確認方法をセットにします。復旧はバックアップの取得だけでなく、戻す操作まで確かめます。

日常の確認
稼働状態、エラー、資料更新の成否、利用費用を確認。費用の通知条件と、超過時に利用を停止する判断基準を定めます。
障害・誤回答
影響範囲を確認し、必要なら回答機能を停止。元資料を検索する代替手順を案内し、原因を切り分けます。
変更と復旧
設定やバージョンを記録したうえで変更し、評価用の質問で確認。問題があれば直前の構成へ戻し、復旧後も点検します。

05 / HANDOVER

成果物を、次の判断に使える形で。

要件・設計資料

業務の流れ、構成図、データと権限の扱い、採用した方式とその理由。

評価記録

質問ごとの結果と根拠、費用と応答時間、改善の優先順位と導入判断の材料。

運用・引き継ぎ資料

構成と設定の一覧、管理担当、日常の確認、更新・停止・復旧の手順。

自主制作の設計サンプルです。実際のご支援では、お客様の業務・データ・環境に合わせて要件と納品範囲を定めます。

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